読書で得られる幸福とは、いったいどんなものだろう。

もちろん、ひとつではない。

それに、そもそも幸福とはなんたるかを追求しなくても、それを感じられさえすれば良い、とも思う。

人間はそれほどには鈍感だし、そして、知的なのだ。

さて、読書で得られる幸福である。

それは、読書をしている瞬間そのものがそうだ、というのが僕の考えだ。

つまり、創作に触れる行為はそれだけで価値がある。

いうまでもなく、受け手が翻弄され、魅了される余地がある作品なら、なおさらだ。

そしてこれは、訓練をすれば、あるいはそういう志さえあれば、だれもが得られる感覚である。

それだけ、優れた創作物は力強い。

洗練され、かつ、突飛なのだ。

そして、あわよくば自分もつねに創作家でありたい。

どんなものでも良い。

ものを創る、という行為をただ続けていたい。

もちろん、そうすることで、幸福が増幅すると信じているわけではない。

ただ単に、創作することそのものが楽しいのだ。